数十年ぶりの再会
あれは研修医の時、当時は難しかった難病にかかられて、入院一年以上、一進一退ではあったが最後は悲しいお別れになった
上級医の指導のもと動いてだけだったにすぎないが1日何回も病室に通ったのを覚えている
だから最後は無力さに苛まれた悲しい別れだったのがとても辛かったのを覚えている
その親族のかたに、今日たまたま職場で声をかけられた
先生、覚えてますか?
て、面影も残っていたしもちろん忘れることのできないお名前だったからすぐに
あー、と思い出した
先生に会えるなんてうれしい
お会いできてよかった
と言って下さった
私も嬉しかったけれど
亡くなった患者さんのことを思い出すと
なんとも言えない気持ちになった
本当によかったのかな
向こうが喜んで下さってるならばよかったのかな
ただ単に懐かしいだけですまないことだから
私は気持ちは複雑であるのが正直なところだけど